ビジネスインタビューBUSSINESS INTERVIEW

インタビュー

第7回 (2)

Diane Mary Foleyさん
玉載旭(オクゼウク)さん
Tongprasit Benjamasさん

BUSSINESS INTAERVIEW 第7回(2) Diane Mary Foleyさん玉載旭(オクゼウク)さんTongprasit Benjamasさん

Diane Mary Foleyさん プロフィール
アイルランド生まれ。
アイルランド・ダブリンシティ大学でドイツ語・スペイン語・ビジネスのコースを卒業後来日。愛知県の教育委員会で3年間勤め(JETプログラム)その後東京の日本企業でコーポレート・コミュニケーションのスタッフとして就業

BUSSINESS INTAERVIEW 第7回(2) Diane Mary Foleyさん玉載旭(オクゼウク)さんTongprasit Benjamasさん

玉載旭(オクゼウク)さん プロフィール
韓国釜山生まれ。
2003年韓国高麗大学電子工学部卒業後来日。2004年4月から東京大学大学院新領域創成科学研究科在学。モバイルネットワークなどを研究中。

BUSSINESS INTAERVIEW 第7回(2) Diane Mary Foleyさん玉載旭(オクゼウク)さんTongprasit Benjamasさん

Tongprasit Benjamasさん プロフィール
バンコク生まれ。
1999年4月タイの高校を卒業した後文部科学省の国費留学生として来日。東京大学工学部電子工学科を卒業、現在同大学院修学中。タイ語を教る他、翻訳、通訳に従事。
  1. 001. IT情報工学は、人が平等になる道具として使われるべきだと思います。

    オク

    昔はどちらかというと女性の方が何でも我慢する雰囲気がありましたね。でも、今はずいぶん変わってきました。このごろの若い女性たちは物事をはっきり言うのが普通です。「それは性差別だ」とか。このような変化は夫婦関係にも現れまして、離婚率だけを見ても、昔と比べてかなり高くなりました。昔の韓国の女性にとって離婚は子供のことなどを考えると相当難しいものだったでしょう。離婚を幸せな結婚の失敗だと見なす社会的な雰囲気もあったし。

    ベン

    アジアの国では、その国によって全然違うけど、家族の社会のレベルで結婚したりしたとか、いろいろな理由でその相手は自分のために選ばれたとか、自分が一人で選べなかったとか、いろいろな結婚の形がありますね。

    オク

    僕の周りだけ見てもキャリアを持って、自分の人生をなによりも大事にしている女の友達がたくさんいます。離婚率が高くなったのもそういう女性たちの間で、離婚は結婚の失敗ではなく、その失敗をただ認めるだけだという認識が広がったのでは。

    桃原

    私たちの世代で在日の方たちを見ていると、男尊女卑の話をよく見聞きしました。それがこの間テレビで見て、ホォと思ったのは、韓国の男性がデートして彼女のバッグをすぐ持ってあげたり、彼女の口に食べ物を運んであげたり。随分韓国って変わったなあって。日本の男性は人前でこれはしませんよ。

    ダイアン

    一般的に日本では道でもキスしないですよね。ただすごい若い、16歳とか17歳は、道でチューしたり、女の子が男の子にカバン持たせたりしてる。少ないけど。

    ベン

    タイは、同棲とか、出来ちゃった婚とか、まだ認められない社会ですね。結婚以外で子供出来たこととかは、すごい恥ずかしいこと。日本で普通に出来ちゃった結婚で記者会見とかありますけど、タイではもうすごい恥ずかしいことで、何も言えないくらい秘密というか、まだそういう社会。

    オク

    韓国はどちらかと言うとこっち(タイ)よりはちょっとこっち(日本)寄りじゃないかな。出来ちゃった結婚っていう言葉、韓国にもありますが、日本のそれと意味が多少違います。日本の出来ちゃった結婚は、どうせ結婚するつもりで子供が出来たから、「じゃあ早めにしましょう」という意味じゃないですか。ところが韓国の出来ちゃった結婚は結婚するつもりがなかったにもかかわらず、子供が出来たら「まあしかたないね」という感じかな。

    桃原

    20年ぐらい前までは日本もそうでした。韓国はデジタル化が一番進んでいますが、その急速なスピードが、カルチャーや個人の生活にどのくらい影響したと思いますか。

    オク

    僕がが一番感じるのは情報の方向性ですね。以前のテレビ、新聞といったメディアを通じた情報は一方的に流れるものでした。もし新聞がうそを書いても読者はどうにもできない。それがインターネットの普及とともに双方向になった気がします。韓国のインターネット新聞記事は大体その記事の下に読者の感想を書く掲示板があります。それでその記事に対して「この記事間違っているだろう」と指摘したり「これは記事ではなく、広告にすぎない」と論評したり、「自分の意見はこうだ。どう思いますか」といって議論したりするのが普通になりました。つまりインターネットの普及によって、新聞の読者は記事をだだ読む立場から、新聞を一緒に作り上げる立場になったのです。このような例がいくらでも挙げられますね。

    桃原

    一人でも発言できるチャンネルが促進されたんですね。タイはどういう状況ですか。ブロードバンド化とかデジタル化とか、どれくらい進んでいますか。

    ベン

    最近一番感じるのが携帯電話です。携帯が普及することによって、いつでも相手に連絡できることは良いこともある。ちょっと悪い面で見るとプライバシーの問題。例えば友達と待ち合わせる。待ち合わせ時間もう1分経った。すぐ連絡しちゃう。「まだ来ないの、今どこ」とか。相手の気持ちを考えるよりも、すぐどこでも連絡出来ちゃうから。そういう点は。

    桃原

    アイルランドというとIT産業が強い国ですよね。日本の一般の方には知らない方も多いですが。政府が管理して、ある時大きく方向転換したわけですよね。大きいITセンター、会社とかを誘致すれば、国が豊かになるだろうということで。

    ダイアン

    ええ。そのIT化の影響で、アイルランドの物価がすごく高くなってます。ユーロにも入ってて、ヨーロッパの中でも一番物価が高い国の一つになってる。私もアイルランドに戻るとすごいびっくりするんですよ。文化もそうで、お金がいっぱい入ってくると変わってきますよね。

    桃原

    アメリカ企業もダブリンにCRM、カスタマー・リレーションシップ・マネジメントのオペレーションセンター、コールセンターを次々と設置して聞きますけど

    ダイアン

    政府がそれをすごいサポートしましたから。そもそも教育のレベルがすごい高いっていうことで、IT化に力を入れましょうという話になった。小さい国だけどいっぱい空港があって、ロジスティック的にはすごい動きやすくて。そして大学が一生懸命教育制度を作ってきた。ヨーロッパで12年前ITを勉強できる大学はなかったと思うんですけど、ITのコース作りますから入ってください、入ってください。私が卒業した頃には、ITで大学院にただで入れた。それでIT業界がすごく強くなりました。ただそのブロードバンドの良い面と悪い面どっちもあって、例えば日本では、今はみんな自分の机持ってて、自分のロッカー持ってて、居心地が良くて快適と思うんですけども、東京でもいくつかの会社は、IT化したブロードバンドオフィスとかあるんですね。自分のパソコン、毎日ロッカーにしまっておいて、朝会社に来たら、自由な席に座って仕事するところはもう既にある。すべて個人性がすごい強くなっているけど、人間性というか、みんながシステムの1つになる。今はもう情報はどこでも得ることが出来て、彼は何処にいる? 何をしている?。パソコンで会社がそういうシステムを作ったりしているでしょう。だから個人性が強くなっているけど、自分がシステムのものになるということは、ちょっと嫌なことじゃないですかね。

    桃原

    オクさんはそういう研究をしているんですよね。

    オク

    僕ももちろん人間がネットワークによって監視されてしまう社会は望ましくないと思ってます(笑)。個人の情報はあくまでも自分自身が最終的に管理する仕組みになららいと大変なことになるでしょう。人がネットワークを使うのではなく、ネットワークが人を使う世の中になってしまいますから。そのような結果を避けるために、この頃セキュリティに関する研究も多く行っていますが、法律的なサポートも進められていると聞いてます。ITと代表される情報工学は、人が平等になる道具として使われるべきだと思います。それが人を監視するに使われてはいけないですね。たまに社員をモニタリングしている会社の話が聞いたりしますが、それは間違っていますね。会社は社員がよりいい結果を生み出せるような環境を作るためにITを使うべきだと思います。

  2. 002. 若い人は議論が多くなってきているんじゃないですか

    桃原

    ディベートとかディスカッションとか、人がやり取りして何かを決めたり、クリエイトしたりすることって、やっぱり必要だと思うんですけど、そういうことって若い人たちの間ではどうなってるんですか。

    ダイアン

    日本はもともとそんなにいろんな議論をしない。また、グループの輪の話になるけど、グループの意見はこう、グループはこうしたい。だから個人性がもともとないです。たぶんアイルランドだったら、みな一生懸命反対の意見いっぱい出して、すごい議論する。子供の中の話であっても「私たち今日プールへ行こう」と言ったら、みなが「いやあ私は映画を見に行きたい」とか「私はこうしたい」とか。日本の子供だったらたぶん、そのグループの意見で「じゃあプールへ行きましょう」といってそれで終わりかも知れない。それはもともとの文化の違いじゃないですかね。日本人の友達と飲みに行くのと、アイルランド人の友達と飲みに行くのと、まったく違う会話になります。日本人が飲みに行くと、政治の話とかポリシーについてとか、日本人が思っているちょっと重い話題はあんまり出てこないんですよね。外国人と飲みに行けば、いろんな話題が出てきて、みながすごい議論を楽しんでる。ただ、若い人は議論が多くなってきているんじゃないですか。ディベートとかディスカッションとか。仕事のやり方もそうだと思うんです。昔は部長が「私たちはこうします」それで部下がみな「はい、分かりました」ってそれで終わりだった。けど今は部長が「こうすべき」って言っても、その部下は「でも、こうした方が良いんじゃないですか」「こっちの方が効率的じゃないですか」とか。

    ベン

    同感です。なんか最近ディベートとかディスカッション多くなってるじゃないですか。テレビとか見てても。

    オク

    インターネットの普及に伴って情報が片っ方じゃなくて両方に流れる環境になりつつあるから、お互いに議論する習慣はこれからどんどん広がるのではないですか。ウェブ上のエチケットの不在など解決しなければならない問題がまだたくさんありますけど。

    桃原

    みなさんとても日本語がお上手なんですけれども、語学上達のために、何が大事だと思いますか。

    ダイアン

    私は日本語の授業を受けたことないんです。大学でスペイン語とドイツ語を勉強して日本に来た。日本に来て、その環境にいるだけで日本語を勉強してきた。だからどういうふうに外国語を勉強すればいいかは、本当にその国に行って、向こうの人の中に入って、仕事一緒にして、それでどんどん上達すると思うんですけれども。日本で、会社の友達もイタリア語やフランス語を勉強しているんですけど、一生勉強し続けてもたぶん、それほどは上達しないんじゃないですか。ごめんなさい、なんか悪いこと言うけど。私は日本の教育委員会で仕事をしたけど、日本での教育制度は、他の国と全然違って、完全に書く力と読む力だけに力を入れている。だから全然しゃべりがうまくならない。学校で英語をしゃべる練習とか、試験がないから、みなはそれに力を入れない。学校に外国人を入れてしゃべれるようにしたくても、試験がなければ勉強はしません。海外では、大学に入るためにいろいろ試験があって、しゃべる試験がある。学校でも読む、聞く、書くとしゃべるが同じ重さがあるから、ちゃんと一生懸命しゃべろうとする。

  3. 003. 文法を完璧に出来るまでやろうとしたら、話したい相手もどこかへ行っちゃう

    桃原

    オクさんは、本当に短い間に驚くほどお上手になりましたけど。

    オク

    ダイアンさんが言った通り現場に行ったほうが外国語の上達するには一番速いですね。言語って使わないと絶対身につけられないといわれますが、一番よく使うところはやはり現場ですね。それとまた、大事なのは心構えです。よくある間違いが言語を勉強の対象として受け止めることですね。言語は普段の生活で毎日使うためのものです。我々が見につけようとしている外国語は買い物したり、愛を語ったりするための道具であって、勉強の対象じゃない。検定で100点取ったってしゃべれなければ意味がないと思います。あと、外国語がある日突然しゃべれるようになるものではありません。小学校レベルでしゃべれる人が中学校レベルでしゃべれるようになる。それが順番だと思います。

    ダイアン

    自信の問題。

    オク

    外国語上達に役に立つコツ1つ紹介すると、それは真似です。言語って人に分かってもらわなきゃ意味がないんですね。「これ下さい」と言ったのに、相手は違うものをくれると、それは言語として間違ってる。相手に分かってもらえる外国語をしゃべるためには、相手がどういうふうに喋っているかをよく聞いて、その表現を同じシチュエーションで丸ごと真似すればOKです。人の話をよく聞くと方言も聞こえるし、間違ってる表現も聞こえるようになって、それがまた楽しいです。真似は外国語を身につけるのに欠かせないコツですので、ぜひ試してみてください。

    桃原

    ベンちゃんは、タイ語でしょ、日本語、英語、で合計3ヵ国語。

    ベン

    日本に来て4、5年、タイ語を教えています。で、いつも生徒に言っているのは「恥ずかしがらずに、間違っても何でも言ってみましょう」っていうことですね。もし文法を完璧に出来るまでだったら、話したい相手もどこかへ行っちゃう。だから、間違ったとしても、まあ何とか心で伝わりますから、恥ずかしがらずに言ってみようということが大事ですね。生徒が私に「これはタイ語で何と言えばいいんですか」とよく聞いてきます。例えば「今日は楽しんでいただけましたでしょうか」と言う場合、いつも言うのが「別にそのまま直訳しなくていい。コンセプトのイメージだけ」。つまり「楽しかったですか」でまあ同じ意味ですね。だから敬語とか使わずに、イメージだけ簡単化して、何とか自分が言えるような言葉にしてからでいい、別にすごい完璧な敬語を使わなくてもいい。言いたいことが伝われば、それが一番ポイントですね。

    ダイアン

    アイルランドでも「ラーン フロム ワンズ ミステイク」という表現がありますね。私もスペインで1年間、ドイツで1年間。2つの言語勉強したけど、別に間違いを全然考えないでしゃべる。全然気にしない。もちろん自分はドイツ人でもない、スペイン人でもないから、それは相手も自分を見たら明らかに分かることだから、しゃべることだけ、伝えることだけが大事だから、どういうふうに文章をアレンジすればいいとか、何が先にくるとか後にくるとか、そういうことを全然考えないで、先ずしゃべったらどんどん上達できる。文法は最後です。日本人って子供の時から、完璧にやらないといけないとか、間違っちゃいけないというように育てられるから、言語の習い方に対しても、間違っちゃいけないと思っている。単語だけでも相手が分かるから、まずしゃべって。

    桃原

    最後の質問で、それぞれの言語は違いますけれども、3人の方たちの共通語は、M&PIのお仕事で繋がったパートナーでいらっしゃる。M&PIに今後期待することとか希望することとか、そういうことがあれば、一言ずつお聞かせいただければと思います。

    ダイアン

    コーディネートの仕事でもイベントの仕事でも、すべてがコミュニケーションの仕事だと思うんですけど、将来的にはコミュニケーションはますます大事になると思います。グローバリゼーションとか、インターナショナリゼーションとかは、コミュニケーションが大事。そして壁をなくすこと。その壁をなくすひとつが言語。言語は本当にひとつだけの壁です。ただ言語がしゃべれれば相手と完全に上手くいくとは限ってないですね。文化の違いもありますので。ですからM&PIは、今までのままに一生懸命、今日みたいな企画でも、一生懸命みんなの意見を聞いて、そしてそれを自分たちのクライアントに伝えてもらって、いろいろ言語やコーディネートの仕事を頑張っていただきたいと思います。

    オク

    会社と社員とった固まった形式じゃなくて、もっと気軽に話しかけられる関係になれるといいなと思います。信頼している友たちみたいにですね。仕事のやり取りだけじゃなくて、「こういうのがあるんだけどどう思う」といった身近な話題でお互いに盛り上がれるようななったらもっと親しい関係を築けるのではないでしょうか。

    桃原

    ベンちゃんどうですか。

    ベン

    そうですね。M&PIは日本と世界の架け橋という感じで、普通、外国人というと、日本人のイメージはアメリカ。だから世界の中でアメリカ以外の国と日本人の接触、それがすごい大きな役割だと思います。さっきも話したように、日本ではまだ外国人の数が少ない。例えば電車とか入ったら、なんか聞いたことない言葉だったら、みなすぐ注目するんですね、まだ。身近なところで外国人と日本人と一緒にイベントしてとか、なんか接触する機会を増やすと、もっともっと理解しようとするそういう気持ちが出てくるんじゃないかなと思う。心が広くなるんじゃないかなと思う。

    桃原

    みなさんどうもありがとうございました。

他のインタビューはこちら

CONTACT

M&Partners International の事業に関する
ご質問や、
各種ご相談などいつでも
お気軽にお問い合わせ下さい。
また、採用についてもお問い合わせ下さい。

お問い合わせ