ビジネスインタビューBUSSINESS INTERVIEW

桃原 則子

第1回

桃原 則子

桃原 則子

プロフィール
アメリカ・ワシントン州立ウェスタンワシントン大学政治学科卒。日本帰国後、フリーランス通訳・翻訳としてキャリアスタートをきる。おもに通信やマスメディア系で長く経験を積み、それら分野での造詣も深い。
同時期、欧州専門旅行社登録専任コンダクターとしてヨーロッパを中心に添乗、現在の幅広いグローバルネットワークの基礎を築く。
1985年つくば科学万博松下館通訳コンパニオンとして採用され、国内外の元首、王族、皇室、政財界首脳の接遇にあたる。博覧会終了後、バイリンガルナレーション・司会等での活動も開始。数々のIT系海外展示会などで多くの通訳業務や現地スタッフマネジメント経験を積む。一方、全国の博覧会コンパニオン研修の講師として、人材育成キャリアのスタートをきり、多様なニーズにこたえるトレーニング実施を多く手がけている。その他、留学時代よりボランティアベースで女性・子供や在日外国人等マイノリティの人権擁護活動にも深く関心を寄せている。
タフなネゴシエーションとユニークなパーソナリティで、様々な方面で意欲的に活躍中。現在一児の母。
  1. 001. サテライト・オフィス・スタイル宣言

    今日は、今後、私たちM&Partners International (以下 M&PI)のワークスタイルを、サテライト・オフィス・スタイルに移行していくことをお伝えします。これは会社スタート当初から考えていたことでして、すでに一部トライしはじめています。具体的にいいますと、毎日の業務は、個々のスタッフがそれぞれ最適と思う作業スペースで、それぞれに自分のプロジェクトを完結させていく。そして自由が丘のメイン・オフィスはスタッフ個人や、業務全体をバックアップ、サポートする機能をもつというスタイルです。
    最近、ネットを軸に大きな所と小さな会社がジョイントしてビジネスモデルを生み出すことも多くなってきていますよね。それはつまり、会社の大小に関係なく、“ウィンウィンな関係”でプロジェクトを作り上げていくことが、より強く求められていることだと思うんです。

    実は、私どもも今年設立5周年となりました。厳しい状況の中にもかかわらず、本当に、皆様のお陰をもちまして、なんとか順調に育ってきました。で、このオフィスを開いたときからの私の思いなんですが、ネットワークをベースに、できるかぎりディスクローズした形で、公での評価にも耐えうるビジネススタイルを実現したいということです。気負った言い方かも知れませんが、これからの働く女性の新しいスタイルとして一石を投じていくことだとも思っています。こういう働き方があるんだなと。これなら自己実現できるんだということを伝え、広げていければと。それを可能にするのが、明快でインタラクティブな関係でやりとりできるサテライト・オフィス・スタイルだと思うんです。

  2. 002. ポイントはフィジカルと精神のインフラ

    もちろん、世の中は多様で大切だと思うことも人それぞれ、働く環境もさまざまです。オジ様が牛耳っている会社。オジ様をしり目に男オンナになってしまった女性モドキ(笑)といろいろですけれど、単に何かの事情で、フィジカルに、物理的に会社に出社できないというだけで仕事するチャンスをもらえないというのは、社会資本としてももったいないと思うんです。
    女性だけのことではありません。先日、私が親しくしているご家族で、まだ若い奥様が亡くなりました。残されたご主人は、いきなり父子家庭というわけです。自分で会社を経営されている方なんですが、自宅をサテライトという風にしてもいいですし、今の時代はTV会議だってできるじゃやないですか、とお話ししましたら、「それは、すごい、まさにIRだ」とおっしゃって気を取り直されたようです。
    そうなんです。そうしたインフラはどんどん追いついてきます。そうか、やるぞ、という意欲こそが大事なんですね。きれいなオフィスに勤めていて、仕事があっていないとか、給料が安いとか、何でそんなハッピーじゃないの? と聞きたくなる人たくさんいますよね。ちょっと近くに来たからというようなご用聞き営業や、いわゆる昔の内職のようなことをさせるSOHOも違います。
    これからは、社会的に確立された企業から正当な評価と報酬をいただきながらやっていけるんです。私は、仕事も、生活も含めて、うちにかかわる人々が自己実現を果たしているかどうかを一番気に掛けています。それができていなければ代表としての役割を果たしていないことになりますし、また、個の幸せが社会全体の幸せにつながっていくんだと思いますから。ネットワークを介してご一緒に仕事させていただく方々も含めて、皆が楽しいね、ハッピーだねでつながってもらえることが一番嬉しいし、目指していることでもあります

  3. 003. スピード・誠実・正確・安全がITビジネスの必須モラル

    通訳・翻訳・コーディネーション。M&PI がやってきたこと、やろうとしていることは、もしかするとランゲージ・サービス・ビジネスのプロトタイプを21世紀型に再構築することなのかも知れません。世の中不誠実な方も少なくありませんが、これまで私たちは、スピード・誠実・誠意・正確を信条としてやってきて、その丁寧さが受けたのかななんて思っています。それはこれからますます求められることと思います。
    通信網、いわゆるネットを利用してビジネスをすすめていくにはデータの管理や、クライアント様はもちろんのこと、通訳、翻訳など私どもの業務を請け負ってくださるパートナーの方々とのやりとりへのセキュリティもきちんとしなければいけません。そうしたことも含めて、これからM&PI のビジネスモデルを作り上げていくつもりです。スタッフ一人ひとりは言うまでもなく、有機的に繋がるパートナーの方々ともプロフェッショナルのネットワークを共有していきたいと思っています。メール1本、携帯1本で双方の求める仕事が形になっていく。いよいよそんなシステムを実現する環境が熟してきたんですよ。
    私はフロントランナー、パイオニアであると自負しています。女性だからできることがあります。女性だから突きつけられたハードルもあります。でもそれは、知恵とバイタリティと行動力で乗り越えられるものです。あきらめなければ勝機は必ずやってくると確信しています。
    私は、一緒に仲間としてやっていただく方には、「Be Independent」、個の確立を最低条件としています。ワークシェアリングってそれが前提だと思うんですね。つまり、きちんとした社会性と見識を持ったプロのプロジェクトです。困ったときに支え合ったりというリスクヘッジも必要でしょう。ありがたいことに、ずっとフリーランスでやってきた私に、常に仕事や出会いを用意してくださった人たちがいました。これからはそれを私がやる番だと思います。

  4. 004. HPもインタラクティブに

    以前から、もう少しパートナーの方たちともインタラクティブな関係があった方がいいんじゃないかなと思っているところがあって、そう言えば、我が社のホームページ(以下HP)があるぞということを思い出しました。というわけで、今回のサテライト・オフィス・スタイルをご紹介するこの機会に、「単なる会社案内ではないHP」としてリニューアルしてみることにしました。
    “コム・ドット”のコーナータイトル通り、通訳・翻訳・クライアントの方々はいうまでもなく、一期一会の縁のある方々が、自由に出入りして、より楽しく、ハッピーになっていただければと期待しています。おこがましくも、私が口火を切らせていただくことになりましたが、要は、軽いおしゃべりスペースとして愉しんでくだされば、それで十分というものです。
    私たちの仕事は、一方的な形で仕事が成立することが当たり前の環境です。インタラクティブなチャンネルがなかったんです。私たちも含めてもっと、クライアント様の動向を知っていてもいいと思いますし、パートナーの方でも、たとえば自分で翻訳したい小説があるとか、TVの仕事をしたいとか、面白い企画があるとか、いろいろな自己実現の夢をお持ちの方もいると思います。顔が広い、図々しいというキャラ(笑)の私が、お手伝いできることもあると思います。商売の話ではありません。M&PI が自己実現のお役に立つなら喜んでということなんです。このHPでも、“社長とチャットタイム”なんてコンテンツも考えています(笑)。こんな本を読めとかいろいろなことを聞きたいと思います。教えてください。(談)

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